実家の鍵を交換した話

中年といわれる年になりますと、当然ですが親も年をとってくるものです。
両親が元気でいるうちはまだいいのですが、どちらかが亡くなってしまうと、ひとりの老人が残るということになりますね。
私の実家でも、昨年父が亡くなりまして、母親がひとり暮らしとなりました。
学校を卒業してからOLを2~3年やって、そのあと結婚という、昔の女性のライフスタイル典型のような母親でしたから、ひとり暮らしの経験などありません。
子ども達が独立している今になって、これがはじめてになるわけです。
親との同居から夫との同居へ、そしてその後は私達子どもも含めての家族暮らしでしたから、本当の意味で自分ひとりで生きてきた経験がないのです。
そこで気になるのが、セキュリティです。
ひとりで生活していくことは何とかできるでしょうけれども、本当に自分の安全を自分で守れるのか、心配なところです。
先日実家に集まった時に、兄達と話し合ったのですが、家は一戸建てですし、昔の人間だから、開放的に暮らしているわけです。
ですから玄関の鍵なんかも、日中はかけていなかったりする。
心配だよね、ということになりました。
そして、「お母さん、昼間でもちゃんと鍵はかけておいたほうがいいよ」ということを言ってきました。
心配はそれだけではありません。
その玄関ですが、家を建てた時のそのままになっているのです。
要するに古い鍵なんですね。
これも危ないんじゃないかということになりました。
昔の鍵は作りもたぶん簡単で、今や悪意のある者にとっては容易に開けられるものになっています。
これは取り替えた方がいいぞ、ということになりました。
兄が業者の手配などをしてくれて、交換することになりました。
もうドア自体が古かったので、今回はドアごと交換です。
新しくつけてもらった鍵は、ディンプルキーといって、最近のピッキングなどでは簡単に開けられないタイプということでした。
そして、上下二つに鍵穴がある、いわゆるダブルキーです。
これでひとまずは安心です。
あとは母の健康と安全を祈るばかりです。