鍵を壊してしまい交換することに

子供の頃から鍵を持たない暮らしをしていたせいか、大人になってからも鍵を忘れることが時々あります。
単身赴任でアパートに住んでいた時、部屋に鍵を忘れてロックしてしまうこともありました。
部屋が2階だったこともあり、そういう時はなんとかよじ登って窓から入ったこともあります。
よくあんなところ登ったと言われることもありますが、高いところはけっこう平気なので2階の窓によじ登るくらい簡単です。
ただ、私が窓をガタガタさせたくらいで、窓の鍵が開くことの方が問題だろうと思ったくらいです。
それで窓の鍵を2重にしたのですが、それがまったくの裏目に出てしまいました。
ある時、鍵を無くしてしまって、部屋に入れないということが起こってしまいました。
窓によじ登ってガタガタゆすってみたんですが、まるでビクともせず中に入ることができませんでした。
そこで鍵屋に依頼すればよかったものを、知り合いの大工さんにこじ開けてもらうことにしたんです。
厳密に言うと、どうしようか悩んでいたらその大工さんが通りかかり、それなら鍵を開けてあげようと言ったんです。
まさか、それが力ずくで鍵を破壊することだとは思いませんでした。
きっと大工さんだから、鍵のことも詳しくて上手く開けてくれるんだろうと思ったら、隙間に工具をあてがって鍵を壊してしまったんです。
仕方がないからその日はそのままでしたが、アパートのドアの鍵が壊れたままでは物騒です。
そこで、今度こそ鍵屋に依頼したところ、修理はできないということで鍵を本体ごと交換することになりました。
かなりの出費でしたが、鍵がないまま過ごすこともできないので仕方ありません。
大工さんには悪気はなかったのでしょうが、鍵を本体ごと交換するとなった時は、あの時余計なことをしてくれなければとふと思ってしまいました。
大家さんにはちょっと話づらかったので、交換していらなくなった鍵本体はずっと持ったままでした。
もちろん、引っ越す時に捨ててしまいました。